実務経験から介護福祉士資格を取得する場合、実務経験3年以上に加えて『実務者研修の受講』が義務付けられました

　日本では、超高齢化社会が急速に進行しており、2030年には日本の総人口にあたる約30%が65歳以上の高齢者となります。このような社会背景から福祉と介護のニーズは日に日に高まり、介護職員はより専門的なスキルを求められるようになりました。そのため、質の高い介護人材の安定的確保とキャリアアップの観点から2016年度より介護福祉士の受験資格が大きく変更になりました。
　これまでは、3年以上の実務経験で介護福祉士国家試験を受けることができましたが、2016年度からは実務経験に加えて、6ヶ月間（450時間）の「介護福祉士実務者研修」を受講することが義務付けられました。

サービス提供責任者になることができます

　実務者研修を修了した方は訪問介護サービスの実施計画の作成などを行う『サービス提供責任者』として働くことができるようになり、キャリアアップにつながります。

かく痰吸引等の医療行為を学ぶことができます

　かく痰吸引等の医療行為を学ぶことができます。カリキュラムの中にかく痰吸引等を学ぶ『医療的ケア演習』が含まれており、実務者研修修了後は就業先（登録かく痰吸引事業者）にて実地研修を行うことで、かく痰吸引等の医療行為を実施できます。

実務経験からの介護福祉士国家資格取得の流れ

1.受験年度末までに3年以上の従事が見込まれる場合、国家試験の見込み受験ができます。
2.介護福祉士国家試験を受験する場合、実務者研修を12月末までに修了する必要があります。
3.筆記試験は毎年1月に予定されています。