【看護学校の小論文対策】よく出るテーマと書き方・コツを解説

看護学校の入試では、小論文が実施されるケースが多くあります。小論文は文章力だけでなく、知識や論理的思考力などが問われる試験科目で適切な対策が必要です。
今回の記事では、看護学校の入試科目の概要をはじめ、小論文でよく出るテーマや出題傾向、書き方のポイント、練習方法などを解説します。
看護学校への進学を希望されている方や、小論文や作文が苦手な方はぜひ参考にしてください。
看護学校の入試科目
看護学校の入試の一般的な試験科目は「筆記試験」「面接」「小論文」です。筆記試験では、国語・数学・英語・理科(生物)などの基礎学力を問う問題が出題されます。学校によっては、SPI型の総合問題や一般常識が含まれることもあります。
小論文では、医療や福祉に関する社会的テーマや、自己の体験をもとにした考察などが出題され、自分の考えを論理的に表現する力が問われます。面接では、志望動機、将来の目標などが聞かれ、人柄や協調性、コミュニケーション力、看護職への理解度などが見られます。
小論文でよく出るテーマ
小論文では、「医療・福祉」「命・生き方」「看護観」「時事問題」などがテーマとして出題されることが多いです。例えば、「高齢化社会における看護の役割」「あなたが考える理想の看護師像」など、看護職としての意識や倫理観を問う設問が多く見られます。
また、近年では「チーム医療の重要性」や「感染症と看護」「災害医療」など、社会的背景と医療現場の関連性を意識したテーマも増加傾向にあります。さらに、「コミュニケーションの大切さ」や「人との関わりを通して学んだこと」といった、自身の経験や価値観を言語化するタイプの問題も定番です。
いずれも、看護師としての適性や考え方を見極めるための出題であるため、普段から医療や社会の動きに関心を持ち、自分の意見を持つ習慣が大切です。
【看護学校の小論文対策】書き方・コツ・練習方法
小論文対策では、ただ文章を書く練習をするだけでなく、出題意図を理解し、看護の視点を意識した論理的な構成や表現力を身につけることが重要です。
ここでは、看護学校の小論文の「書き方・コツ」と「効果的な練習方法」をそれぞれ解説していきます。
書き方・コツ
まず、小論文は「序論→本論→結論」の3部構成が基本です。
序論
与えられたテーマに対する自分の考えや立場を明確にし、読み手の関心を引く導入文を書くことが求められます。背景知識や問題意識を簡潔に盛り込み、話の方向性を示します。最初の一文で読み手を惹きつけ、最後まで読みたくなるような文章を心がけましょう。
本論
序論で述べた意見や主張を裏付ける具体例や根拠を挙げて展開します。看護学校の小論文では、人間関係、チーム医療、命の尊厳、共感力など、看護に必要な視点を盛り込むと説得力が増します。事実・経験・社会的課題などを用いて、論理的に話をつなげましょう。
段落ごとに論点を整理しながら、主張に一貫性がある文章を意識することも重要です。自身の体験や志望理由と関連づけることで、より具体的で実感のある内容に仕上がります。
結論
本論で述べた意見や根拠を再度簡潔にまとめ、読者に印象を残す結びの文を作成します。自分の考えがテーマに対してどういう意義を持つのか、また将来の看護師としての姿勢や行動にどう結びつくかを意識して書くと良いでしょう。
「だから私は、○○な看護師を目指したい」といった前向きな姿勢や決意を込めることで、読後感が良くなり、志望動機との一貫性も持たせることができます。論旨をぶれさせず、すっきりと締めくくることが大切です。
練習方法
小論文を書く力をつけるためには、継続的な練習が欠かせません。まずは、よく出題されるテーマをもとに定期的に書く習慣をつけましょう。1回ごとに「構成が整っているか」「主張がぶれていないか」「読みやすいか」などをチェックし、改善点を洗い出すことが大切です。
模範解答や他人の文章を読むことも有効です。特に、自分と異なる視点に触れることで、考えの幅が広がります。新聞記事や看護・医療に関するコラムを読むことで、時事問題に対する理解力や表現力も高まります。
さらに、書いたものを第三者に読んでもらうことで、自分では気づきにくい癖や誤りに早く気づけます。時間を計って書く「本番を意識した練習」も繰り返すことで、試験当日も落ち着いて臨めるでしょう。
自分の考えを筋道立てて伝える力は、看護師として現場に立ったときにも大いに役立ちます。日々の積み重ねを大切に、小論文対策に取り組んでいきましょう。
看護学校の小論文対策は必須
看護学校の小論文では、医療や福祉に関する知識だけでなく、論理的に自分の考えを伝える表現力が求められます。出題傾向を押さえたうえで、基本的な構成を意識して練習を重ねることが合格への近道です。
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